整備日記 (4)
スタットレスタイヤとして使用不可になったので夏タイヤとして使用する『履き潰し』の注意点。
まずは、スタットレスタイヤを夏に履くのは問題あるのか??との質問をよくいただきますが、
法令で定められた性能はクリアしています。
ただし、、
夏タイヤと同じ性能ではございませんのでご注意下さい。
・制動距離が15%ほど落ちてしまう。
60キロ走行でブレーキを踏んでから止まるまで
夏タイヤ44m 冬タイヤ50.6m
・タイヤがやわらかいので若干ふわふわします。
・路面が濡れているとかなり性能が落ちる。(重要)
スタットレスタイヤは氷の上を吸い付いたり、食い込ませたりして走る為、
接地面積が広く排水用の溝も細い為 浮力が増します、
浮力が増すということは車が浮いてしまい、
走る、曲がる、止まるの機能が低下します。
高速走行時、ウェット時にはご注意して運転してください。
今日は法定点検について考えます。
法定点検とは、
日産自動車曰く
●法定で定められた12か月ごとに一度の点検で、クルマの内部の見えないところまで徹底チェック!
12か月点検では、「走る、曲がる、止まる」というクルマの基本性能にかかわる機能や状態をチェックするとともに、分解整備を行います。高温や高回転といった過酷な状況にさらされている、クルマの内部の見えないところをチェックします。不具合の早期発見と早期治療こそが安心してお乗りいただくためのポイントです。
そのとおり!!
最近ではおクルマの長寿命化&ノーメンテナン化によるユーザーの知識不足により
かなりガタがきている状態で走行している車が多いという実感があります。
この状態でおよそ1㌧の鉄の塊が40~100km/hのスピードで走ったり、曲がったり、止まったりしています
これは、、飛行機に乗るより怖いです、、
そのような危険がないように二年間安心して乗れるような予防整備
(月間走行距離を算出して消耗部品を二年もつように交換)
をしています
すなわち、消耗部品は二年もたなそうなら交換してしまいます
もったいないですが命を守る為なので、、
法定点検を確実にしていただけるお客様であれば一年サイクルで考えれるので消耗部品を使い切ることができ、経済的、かつ安心です
*オイル交換すら車検時しかやらないユーザーも、、、
法廷点検のメリット
①気付いていなかった不具合の早期発見
②危険な状態の回避
③消耗品をほぼ使い切れる
④整備費用の分散による車検料の低減
⑤オイル交換、空気圧調整などにる燃費回復+CO2削減
⑥性能維持
⑦安心感が得られる
デメリット?
①何も悪い所がなかった時のなんとなーく損した感じ、、、
*これは安心安全が保障される事なので逆にいいことだとおもいます
定期交換部品に一年交換のものもございます。
オイルエレメント、ワイパーゴム、リモコンキー電池など、、
是非法定点検を。。
国家一級整備士、スーパーコンサルタント
澤野 秀輝